伝説の天才投機家、uoa

1999年10月、株式取引手数料の完全自由化を背景に取引手数料を大幅に値下げしたネット証券が誕生した。これによって、証券会社のディーラーではない個人でもデイトレードで利益を得ることが可能になった。時代はデイトレード黎明期である。そのとき、後に伝説の天才投機家と呼ばれるひとりの若者が投機家としての産声をあげようとしていた。

uoaとは彼の2chでの固定ハンドルである。2001年夏、彼は2chのひきこもり板の「株で稼ぐ」というスレッドに書き込みを始めた。彼は、チャートを一切見ず、株式相場に関わる本を読むこともなく相場に勝ち続けた。現物の取引だけであるにも関わらず、ひと月で資産を倍以上にするという偉業を2度、しかも一年のうちに達成した。2002年夏、彼の投下資金である150万円は7000万円近くになっていた。この時、彼は21歳であった。

彼はなぜこれほどまでに圧倒的なリターンをたたき出すことができたのだろうか。答えのひとつに、彼はチャートは見なかったが板はよく見ていたという事がある。ある日、板を見ていた彼は何か違和感の感じられる買い板に気がついた。買い上げていこうとする人間がいる?、彼はそんな懐疑をもった。間もなく、厚かった売り板は食われ株価はみるみるうちに上がっていった。彼の予想通りであった。彼が運以外の何かを持っていたとするなら、彼は類まれなる観察眼を持っていた。この出来事をきっかけに彼のトレード技術は大きく花開いていくことになる。

彼のトレードスタイルは火事場泥棒である。したがって、彼が初期に得意としていたセクターは、ボロ株や仕手株であった。ボラティリティが高く、株価の変動要因が短期の需給に限られるという点において、デイトレードにはうってつけのセクターであった。彼は、数種類の常時監視銘柄、そして各種ランキングから抽出した銘柄で売買を行った。しかし、彼はこのトレードスタイルを続けるうちに、ある壁に突き当たってしまう。自分の資産が増えていくほど、ボロ株や仕手株に当てられる資金は限られていく。彼は資金効率の壁にぶち当たっていた。

トレードスタイルに限界を感じながら、だましだましトレードをしていた彼も、ついに2002年3月に初めて月ベースでマイナスリターンを出してしまう。彼は数週の休養を宣言した。このころにどのような手法に変更したかは定かではないが、この後、彼は見事に復活しついに資金を1億の大台に乗せた。そして、大台に乗った記念として自身が匿名で書き続けていたブログを晒し、彼の約1年半の月毎のリターンが公表された。まるでゲームのように資金が増加するという内容に2ch株式板住人は愕然とした。そして、このことを妬んだ一部の人たちは彼をバーチャルだと罵しるようになった。しかし、その後uoaは複数の経済誌からの取材を受け、その記事によってバーチャルではないことが証明された。

uoaは常に「相場師は目立ってはいけない」と言っていた。しかし、日本トップレベルの個人トレーダーとしてあまりにも有名になってしまった彼は忽然と掲示板から姿を消してしまう。その後、ブログには「死亡」という文字だけが表示され、閉鎖されてしまった。ゆえに、噂で先物などに手を出して市場から退場したのではないかと囁かれていた。

時は流れ、2005年12月、かの有名なジェイコム株大量誤発注事件が起きる。この事件において一躍有名になったのは同じく2ch株式板で有名だった通称ジェイコム男B・N・Fだが、この事件で利益をあげた「もう一人のジェイコム男」はご存知だろうか。そう、その人物こそuoaである。彼は六本木在住の24歳の会社役員で、この取引で5億6千万円の利益を得たという。推定資産は30億円以上である。彼は投資家として学生起業のIT企業に出資をしている。

uoaは2ch掲示板において「トレードだけでは人生は虚しい、もっと違うこともやりたい」と語っていた。常に姿を見せない彼だが、いつか投資家や起業家として日本中から注目をあびるような人物となって再登場することを心から願っている。

※以上の文章は未確認情報を多分に含んでいます。真偽は一切不明です。

参考文献

uoa さん
uoa : 旗本退屈男:雑記帳

追記:おそらくこの記事だけで1000アクセス突破した記念にuoaさんの過去のホームページをリンクしておきます。↓
=★speculations★=
さるさる(日記)こちらはリンク先のリンクが消えているので個別に・・。
さるさる
さるさるの冒頭

■2003/04/07 (月) 15:05
 なんだこれ・・ ( ´∀`)アハハ

■2003/04/07 (月) 11:43
 丸栄につづいてナカノも挙動不審になってきましたかね? ある程度高くなってしまったものについては追わない習慣があるもので、数日前から低位や仕手を見送りまくりで騰がられまくりな不愉快な時間を過ごしてきたわけですが、これでちょっとは落ち着いてくれるといいんだけどなあ、などと思いまふ。

 んでようやっと中長期用の準備ができました。手数料安いとこを探してたんですが、けっきょく既に口座を持っている内藤証券がいまだにトップクラスに鎮座していることが分かったので、100万円を入れました。ここで売買を公開しつつ運用していくわけですが、まー中長期は短期なんぞよりよっぽど難しいと思ってますので、果たしてどんなことになりますかねえ。
 って、資金準備したはいいんですが、買うもんないなあ。もともと銘柄には疎いですし。低位はすでに買いにくい水準にきてますし、今買いたいとこといえばやはし電機セクターになるのかなあ。。そのなかではお気に入りは富士通なんですが、朝日生命が・・ てことでしばらくは現金のままかも;


■2003/04/01 (火) 20:54
 週刊現代は昨日発売分にさっそく載ってました。仕事はやいっすね。で、また10万円〜が採用されてるし; マスメディアはこっちの数字のほうがお気に入りらしい。。ただ記事自体はちゃんとかいていただいてますし、文章も前回よりだいぶボリュームアップしてますので、興味のある方はぜひお買い求めください(w

続きは↑です。

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